【神社に初詣】正しい参拝方法とは?作法・由来を徹底解説!

和文化

お正月といえば、初詣。
しかし「参拝の作法が分からない」という方も多いことでしょう。

友人や恋人、家族や親戚と初詣に行ったとき、恥ずかしい思いをしたくないですよね。

そこで今回は、神社に参拝する際の基本的な流れと作法を徹底的に解説していきます。
正しい作法で初詣をして、幸せな1年にしていきましょう!

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初詣をする意味とは?

年が明けてから最初に神社やお寺に参拝することを「初詣」といいます。
普段は参拝しなくても、初詣だけはする習慣がある方は多いのではないでしょうか?

なんのためにお正月に初詣をするのか、その意味をお伝えします。

初詣の由来

初詣は、平安時代の「年籠り(としごもり)」という習慣が起源だといわれています。

年籠りとは、大晦日の夜から元旦の朝にかけて、村や一族の長が氏神様をまつる寺社に籠もり、一晩中眠らずに祈願する風習のこと。

その後、大晦日にお参りする「除夜詣(じょやもうで)」と元旦にお参りする「元日詣(がんたんもうで)」に分かれ、元日詣が現在の初詣に繋がっているといいます。

さらに江戸時代になると、その年の縁起の良い方角(恵方)の神社にお参りをする「恵方詣(えほうまいり)」をするようになりました。

現在の初詣は、氏神様や恵方は特に気にせず、行きたい寺社にお参りするのが一般的です。

初詣の意味

初詣は、新年に神社やお寺に参拝し、昨年1年を無事に過ごせたことへの感謝を伝え、また新しい1年の幸せを祈願するために行います。

「願い事を叶えてもらう」のではなく、感謝と祈りを捧げる場所だと覚えておきましょう。

神社参拝の流れと作法

それでは、実際の参拝の流れと作法について、順番に見ていきましょう。

鳥居のくぐり方

神社の鳥居は、人間の世界と神域とを区切る境界となる場所。軽く一礼してから通るのが正しい作法とされています。

参拝が終わって帰る際も、鳥居を出たら拝殿の方を振り返り、一礼します。

鳥居の真ん中は神様の通り道なので、左右どちらかに寄って鳥居をくぐるようにしましょう。

★神職の方に教えてもらったワンポイント
お辞儀をするのは、入り口と拝殿前の2箇所だけでOK!
そのほかの参道の鳥居ではお辞儀をしなくていいそうです。

参道は真ん中を避ける

参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」という神様の通り道。鳥居の真ん中と同じで、避けて通るようにしましょう。

手水で身を清める方法

拝礼する前に、手水舎で身を清めます。手順は以下の通りです。

  1. ハンカチなどを用意し、軽く一礼する。
  2. 柄杓に水をすくい、左手を洗う。
  3. 柄杓を左手に持ち替え、右手を洗う。
  4. もう一度右手に持ち替え、左手に水をためて口をすすぐ。
  5. 再度左手を洗い、両手で柄杓を立てて柄の部分に水を流す。
  6. 柄杓をもとに戻す。
  7. ハンカチで手と口を拭き、軽く一礼をする。

手水をとる際は、以下の3点に気をつけましょう。

  • 一連の動作は、柄杓1杯の水で行う
  • 柄杓に直接口をつけない
  • 水を飲まない

拝礼の手順

拝礼の手順は、以下の通りです。

  1. 賽銭箱の前で一礼し、お賽銭をそっと入れる。
  2. 鈴があれば鳴らす。
  3. 二拝二拍手一拝し、一礼してから退く。

「二礼二拍手一礼じゃないの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

「礼」はお辞儀であり30度くらいの角度、「拝」は最敬礼であり90度腰を折ります。神様への挨拶は最敬礼がふさわしいため、「拝」を行うほうがいいでしょう。

★神職の方に教えてもらったワンポイント
二拝二拍手一拝の前後に、さらに軽いお辞儀をするとより丁寧になるそうです。

初詣にまつわるよくある疑問

神社に初詣に行く際は、色々なマナーがありますよね。
よくある疑問を集めたので、参考にしてみてください。

初詣をする際の服装は?

特別な参拝でない限り、正装をする必要はありません。
しかし、神様にご挨拶に行くのですから、ある程度きちんとした清潔感のある服装が望ましいです。派手すぎる服、露出の多い服は避けるようにしましょう。

また、初詣のような特別な機会には、着物を着ていくのもおすすめです。

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初詣はいつまでに行くべき?

年神様をお迎えする行事であるお正月は、1月1日から松の内までです。初詣も、この松の内までに行くようにしましょう。

松の内は一般的に、関東では1月7日まで、関西では1月15日までとされています。地域の風習に合わせて初詣をするといいですね。

お賽銭の金額はいくらにする?

お賽銭の金額には、特に決まりはありません。神社へのお供え物なので、自分の気持ちに合わせた額を納めましょう。

語呂合わせで金額を決める方も多いので、縁起が良いとされる金額をいくつか紹介します。

  • 5円:ご縁
  • 11円:良いご縁
  • 15円:十分なご縁
  • 25円:二重のご縁
  • 45円:始終のご縁

ちなみに10円は「遠縁」で縁起が良くないとも言われています。

しかし、これらはあくまでも「巷の噂」程度に思っておいていいでしょう。
語呂合わせにこだわりすぎることなく、気持ちに合わせてお賽銭をお供えしましょう。

複数の神社を参拝してもいいの?

複数の神社の参拝しても問題はありません

神社には「1つの神社にしか参拝してはいけない」というルールはなく、「三社参り」といって初詣で3つの神社にお参りする風習がある地域もあります。

引いたおみくじはどうする?

神社で引いたおみくじの扱い方については、実は決まりはありません。

  • 境内の所定の場所に結ぶ
  • 持ち帰って保管する
  • 財布などに入れておく

など、自分の好きなように扱うといいでしょう。

ちなみに、1度の参拝で1度引くのが原則です。
気に入らなかったからといって、何度も引き直すのはおすすめできません。

「大吉だった」「凶だった」という結果よりも、おみくじに書かれた教訓を戒めとして、日々の生活に活かすといいでしょう。

初詣をして、幸せな1年を過ごしましょう

お正月に欠かせないイベントである初詣。
子どもの頃から行くのが恒例になっていたけれど、実は作法がよく分からないという方も多いです。

参拝の流れや作法をしっかり確認して、自信を持って初詣に行ってみてください。

そして、何よりも大事なのは「こころ」です。
作法だけでなく真摯に祈る心があれば、きっと1年、幸せに過ごすことができるでしょう。

あなたにとって、今年が良い1年になりますように!

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