【着物の雨対策】コートや足もと、便利グッズについて徹底解説!

着物

「着物を着るのに、雨が降っている…」
「雨の日でも着物を楽しみたい!」

そんな風に思っていませんか?

雨が降っていると、ちょっと憂鬱になってしまうもの。けれど、きちんと対策をすれば、雨の日でも着物を楽しめちゃうんです。

今回は、もと・呉服屋で働いていた私が、着物の雨対策について徹底的に解説します。実際に使ってみて良かったものもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください♪

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雨の日は洗える着物が安心

まずは着物の種類から!

着物には、正絹や木綿、最近だとポリエステルなど、様々な素材があります。雨の日は、濡れても安心な水で洗える着物がおすすめです。いくつか種類があるので、順番に解説していきます。

木綿の着物

まずおすすめしたいのは、木綿の着物です。

木綿の着物の特徴は、通気性が良く、肌触りも心地良いこと。また、木綿は強度があり、洗濯機で洗うことができます。雨の日でも心配なく着られるのが、木綿の着物の大きな魅力と言えるでしょう。

ちなみにこちらは私のお気に入りの木綿着物です(千と千尋の神隠しの舞台を見に行ったときの写真です)。

木綿の着物

ギンガムチェックがかわいいですよね!古典的なコーデにも現代的なコーデにも使いやすくてお気に入りです。カラーも豊富なので、こちらからチェックしてみてくださいね。

他にも、こんな着物がおすすめです。

ポリエステルの着物

次におすすめするのは、ポリエステルの着物です。

ポリエステルは合成繊維の一種で、強度が高く耐久性にも優れています。さらに、洗濯機でも洗えるのです! 洗濯後のアイロン掛けもほとんど必要ありません。ポリエステルの着物は、雨の日でも気軽に着ることができ、お手入れも簡単なので、忙しい現代人にとってとっても便利な存在です。

「ポリエステルは着心地がよくない」と思っている方も多いでしょう。しかし、最近は質がよく着心地が良いものもたくさんあるので、ぜひ手にとってみてください。

こんな着物がおすすめ★

洗える絹の着物

最後に、洗える絹の着物についてご紹介します。

絹は高級なイメージがありますが、近年では特殊な加工を施した「洗える絹」の着物が増えてきました。洗える絹の着物は、絹特有の美しい光沢と柔らかな肌触りはそのままに、手洗いで洗濯することが可能です。

ただし、摩擦や強い力は絹の繊維を傷つける可能性があるため、やさしく洗うことが必要です。また、乾燥機の使用は避け、自然乾燥をおすすめします。

絹の高級感を保ちつつ、手軽にお手入れできる洗える絹の着物は、雨の日でも気兼ねなく着られますよ。

ちなみに私が持っているのはこちら↓

普通の絹と着心地は変わりません。たくさんよりをかけてあるので、縮みにくいのだそうです。よく着物を着るという方は、雨の日以外でも重宝しそうです!

雨コートで着物を守る

着物の雨コート

続いては、着物を外から守ってくれる「雨コート」について解説していきます。

一部式(道中着タイプ)の雨コート

一部式(道中着タイプ)の雨コートは、着物を完全に覆うことができる非常に便利なアイテムです。

ささっと着たり脱いだりしやすいので、特に予想外の雨に見舞われた際には重宝するでしょう。ただし、身丈の調節ができないので、裾が短くて雨に濡れてしまったり、逆に長過ぎて引きずってしまったりすることもあります。着物の丈より2cmほど長めに作るのがおすすめです。

二部式(道行着タイプ)の雨コート

二部式(道行着タイプ)の雨コートは、上半身に羽織るコート部分と、腰から下に巻くスカート部分に分かれています。

そのため、着たり脱いだりするのに少し手間がかかりますが、丈の調節をしやすいというメリットがあります。場合によっては、コート部分だけを羽織る、なんて着方もできますよ。

足もとの雨対策

足もとが濡れてしまうと、気持ちが悪いですよね。そこで、足もとの雨対策についても詳しく解説していきます。

雨カバー付きの草履

雨天の日に着物を着る際には、雨カバー付きの草履が大変便利です。草履の前方から側面にかけて透明なカバーで覆われているので、つま先を濡らさずにお出かけを楽しめますよ。

取り外しできる草履カバー

取り外し可能な草履カバーは、お気に入りの草履に直接装着できるという優れもの。雨天時以外は取り外しできるので、普段気に入っている草履をそのまま楽しめます。

ただし、草履とカバーが合わなかった、なんてことにならないよう、しっかりサイズの確認をしましょう。

足袋カバーや足袋の替えを用意

さらなる雨対策として、足袋カバーや替えの足袋を持つこともおすすめです。

足袋カバーは防水素材でできているものもあり、雨から足袋を守ることができます。また、濡れてしまった足袋から替えることで、足元を清潔に保つことができますよ。

靴やブーツで和洋折衷コーデも

雨の日にも関わらず着物を楽しみたい時には、和洋折衷スタイルがおすすめです。

草履の代わりに防水性のある靴やブーツを合わせることで、雨天でも快適に過ごせます。雨の日だからこそ楽しめる新たな着物スタイル、ぜひ試してみてくださいね。

和洋折衷コーデについては、こちらの記事もチェック★

傘は大きめのものを選ぼう

雨の日の着物スタイルに欠かせないのが傘。大切な着物を雨から守るためには、傘の選び方がポイントとなります。

特に大きめの傘を選ぶと、より広範囲をカバーでき、着物や帯をしっかり守ることができます。小さな折りたたみ傘も便利ですが、広がる範囲が狭く、風が強い日には着物が濡れてしまうこともあります。是非、雨の日の着物コーデに大きな傘をプラスしてみてくださいね。

着物が雨で濡れたらどうする?

着物が雨で濡れてしまった場合、放置するのは厳禁! 応急処置と、しっかりとしたアフターケアをしましょう。そのままにしておくと、シミやよれの原因になってしまいます。

外出先での応急処置

雨に濡れた着物はすぐに対応することが大切です。

外出先で濡れてしまった場合は、一番の敵である「こすり」に注意しましょう。濡れた着物の布をこすると、色落ちや型崩れの原因になります。雨で濡れた部分をティッシュやハンカチでそっと押さえるように水分を吸い取りましょう。力を入れすぎず、布地を傷めないように気をつけてくださいね。

帰宅したらしっかりお手入れを

帰宅したら、着物のしっかりとしたアフターケアが必要です。

まずは、風通しの良い場所で濡れた部分を自然に乾かしましょう。直射日光やヒーターの暖かい風は色褪せや縮みを引き起こすので避けてください。そして、数日間は風通しの良い場所に吊るして保管しましょう。

自分では対処しきれない状態であれば、すぐに専門のクリーニング店や着物屋に相談してください。

きちんと対策をして、雨の日も着物を楽しもう

きちんと対策をすれば、雨の日でも着物を着れます。

雨に備えること、濡れてしまったらすぐに対処することを忘れないようにしてください。雨の日ならではのコーディネートで、ぜひ着物を楽しみましょう!

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